お葬式の費用(その2)

今晩は。エンディングプランナーです。
前の記事ではお葬式の費用についてご説明しました。
前回記事:お葬式の費用
引き続き、今回もお葬式の費用について書きたいと思います。
§** 葬儀費用全体の内容 **§
葬儀社以外に支払う費用:
●宗教者様関連費用(お布施、戒名)
●会場費用、安置場所費用
●人数により変動するようなもの:返礼品やお料理
●移動交通費、輸送費用など
葬儀社に支払う費用:
◆火葬費用 、諸手続き
◆祭壇費用、運営、式進行などのプロデュース費用
おおきく分けるとこの2種類となります。
(・・・ちょっと細かいですが、これ以外に慣習上の『心付け』などもありますが、、、)
§** 葬儀費用の平均値は、約200万円 **§
ちなみに日本消費者協会の2010年の調査によりますと、全国の葬儀の平均金額は、
葬儀費用の平均金額:平均額は1,999,000円
だそうです。約200万円ということでしょうか。
さらにこの調査によりますと、内訳として、
葬儀本体の費用     56.7%(*これは葬儀社に支払う費用のこと)
寺院などの費用     23.0%
飲食接待の費用     20.3%

      葬儀費用内訳


となっています。

§** 目安ですが・・・・葬儀社に支払う費用は約半分 **§
例えば、もしもご不幸があって『お葬式を』となった際に、
葬儀社:「祭壇(ご葬儀一式)で100万円のにしますか、150万円にしますか」
依頼者:「(予算は150万ぐらいはあるから、、、)それじゃ150万円の祭壇で」
といってしまうと、、、、
葬儀社以外に支払う費用 
=(宗教者様関連、会場・安置場所費用、人数により変動するようなもの:返礼品やお料理、移動交通費、輸送費用など)
が葬儀本体とは別にかかってしまうことになり、
最終的に全体で250~300万円ぐらいとなってしまいます。
ですから、
例えば、ご葬儀全体としてご予算を150万円ぐらいでお考えの場合は、
『75万円』ぐらいの葬儀プランのものをお選びになると、全体として150万円に収めることができるでしょう。
あくまで目安としてですが、
葬儀本体(葬儀社に支払う)費用は、『全体予算の半分』

というガイドラインを覚えておくと、
いざという時にお役に立つのではないかと思っています。

gasshou1Man

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お葬式の費用

 

エンディングプランナーです。
葬儀業界に30余年携わってきました。
いろいろとお役に立つと思うことを書いていけたらと思っています。

きょうは、お葬式の費用について。

「お葬式の費用がわかりずらい」とか、「どうなっているの」とか、
よく質問されることがあります。

どの業界でも、それに携わっている人には当然の『費用・料金の考え方』というのがあり、
中には一般の人には馴染めないものがあると思います。
葬儀業界の価格もその一つといえると思います。

ご葬儀の費用は、『自動車』『電気製品』や『家・マンション』を買う場合などとは大きく違っています。

一般に、『葬儀費用』というと、
我々のような『葬儀社』にお支払いいただく金額、費用のこととお考えの方が多いようです。

◎ 葬儀費用 = 葬儀社での費用・料金

NO! NO! 実はこれはちょっと違うんです。

通常は大きくわけて、以下のように大きく分けることができます。

・宗教者様関連費用

・会場費用、安置場所費用

・火葬費用 、諸手続き

・祭壇費用、運営、式進行などのプロデュース費用

・移動交通費、輸送費用など

・そのほか、料理や返礼品などのように人数に応じるもの

葬儀社が窓口となり手配して、費用を受け取るような項目もありますが、
基本的にはこのように分かれています。

・宗教者様関連費用とは、
仏教であれば、読経料、戒名料などのお布施があります。ちなみに金額はお寺の規模の大小や檀家としての関係などにより変わります。宗教により呼び方は違いますが、その宗教での慣習や決まりでの費用が発生します。

・会場費用、安置場所費用
以前は、都内でもご自宅でお通夜や告別式をあげる方も多くいらっしゃいましたが、

最近では、住宅事情もあり、セレモニーホールやお寺、総合葬斎場(火葬場)など、自宅以外で行う方が多くなってきています。
当然ですが、この会場費用がかかってきます。

・人数により変動するようなもの:返礼品やお料理
これは当然ですが、 多少の余裕をみて用意したうえで対応します。実際の会葬者の人数や動きにより、 多少変わってくることになります。

葬儀費用の中で、葬儀社にかかる費用は、
・火葬費用 、諸手続き
・祭壇費用、運営、式進行などのプロデュース費用

というのが一般的です。

まずはお葬式に関わる費用とはこのように分かれていると理解していただければうれしいです。

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お香典の相場、書き方について

こんばんは。エンディングプランナーです。

前の記事ではお線香のあげかた について書きましたが、

今回は一番多く聞かれる質問、、、

「お香典っていくら包めばいいの?」
について、

香典の金額について、書きたいと思います。

Koudenw/Hands

 

一般の場合と家族・親族では大きく異なります。
そして当然ですが、立場や関係がどの程度なのかにより変動しますのであくまでも参考としてお読みください。

**一般の場合****
5,000円
を基本にお考えください。

これは一般的な会社、ご近所、友人・知人などの場合にこの金額が相場といえます。
特別なご関係や親しい方、大事なお仕事関係などでは、10,000円~もあるかと思います。

まれに3,000円という金額を書かれていますが、これについては「お仕事をしてない方」であれば、という感じですね。ご遺族のご負担を考えても、会葬返礼品(ハンカチ、酒、砂糖、お茶など)お通夜のお料理などの費用だけでも2,5003,000円程度は必要となります。

**家族・親族の場合は、****

父母(義理の父母)の場合、30,000円~100,000円、
兄弟の場合、30,000~50,000円、
祖父母、おじ、おばの場合、10,000~30,000円
いとこの場合、5,000~10,000円

これが香典の相場です。

次に、香典の表書き、中包みの書き方ですが、

表書き:
基本的に、

御霊前

がすべての宗教・宗派に関係なく最適と考えます。
koudennbukuro
その他の書き方としては、
仏教式の場合、「御香典」「御香料」
キリスト教式の場合、「御花料」
神道の場合、「御玉串料」「御榊料」など

中包み:
住所氏名と金額を書きます。

金額の書き方ですが、本来は数字をそれぞれ
1)壱
2)弐
3)参
5)伍
10)拾
万)→萬
千)→阡
と書くようにします。

ですから、5,000円の場合、

金五阡圓

となります。

しかしながら、最近では、
金五千円 や 金5,000円
という書き方も多くなっています。 

次回は葬儀の費用について書きたいと思います。
では、また。

 

 

komorebi

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お線香のあげ方 ・・・代表的な宗派のあげ方

こんにちは。エンディングプランナーです。

葬儀業界にたずさわって30年以上になります。
東京で葬祭業をしています。
このブログでは、葬儀のマナーやお役立ち情報、業界の内側など、ご紹介していきたいと考えています。

前の記事では、お焼香の作法を書きましたが、
記事:お焼香の作法・・・知ってると役立ちます

今回はお線香のあげ方について書きたいと思います。


墓前や仏前で、お線香をあげることもあると思いますが、
「何本あげたらいいの?」
「どのようにあげるのが正しいの?」
「折っていいの?」
と、よく聞かれることがあります。
***以下は、あくまでも基本の作法です。地域や宗教者により違う場合もありますので、悪しからず***

各宗派の基本の作法は以下のとおりです。

浄土宗 1~3本をたててあげます。
浄土真宗(西) 1本を半分に折り、香炉に横にしてあげます。
浄土真宗(東) 1本を半分に折り、香炉に横にしてあげます。

日蓮宗 1~3本をたててあげます。
日蓮正宗 1~3本を、香炉に横にしてあげます。

真言宗 3本を離して、たててあげます。
天台宗 3本を離して、たててあげます。
臨済宗 1本をたててあげます。
曹洞宗 1本をたててあげます。

意外に宗派であげ方が違うことがお分かりいただけたのではないかと。

前のお焼香の記事でも書きましたが、一番大切なのは亡くなられた方を偲ぶ、思う心です。
ですから、心をこめてお焼香する・お線香をあげることが大切です。
ただなかなかそういうことのやり方に自信が無いと、他人の目が気になったり、心もこめにくいということもあるようです。
1つのマナーとして、最低限ご自身の宗派の方法をしっかり覚えることが大人として必要では、と思いますが。

日々、仕事におわれ、なかなか亡くなられたご家族・ご先祖や知人・友人に思いもはせることがないとはおもいます。
時おり、そういう方を偲び、語りかけたりすることも、ご自身の人生・生活に役立つと思います。

今日はこのへんで。

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お焼香の作法・・・知ってると役立ちます

こんにちは。エンディングプランナー です。

葬儀業界に30年以上たずさわって参りました。

自分の経験を生かし、お役に立つ情報をまとめられないか、と思い、

ブログをやってみようかと考えました。はじめてのブログなので正直いつまでやれるか、、、

よく人に聞かれること、お役立ちの情報やウラ話なども、ご迷惑をかけない程度に書いていきたいと思っています。

ついこの間も、急なお通夜に参列する知人から、、、

「お焼香って、何回?どうするのが正しいの?」

という質問をうけました。

この質問、意外と多く聞かれます。

故人を偲び、お弔いする心がもちろん最も大切なことは言うまでもありませんが、

「間違ってるかな?」とか「どうするんだろう?」みたいな気持ちがあると、

なかなか心もこめにくくなることもあります。

この際、少なくとも自分自身の宗派や代表的なやり方を覚えておくのもいいかと、、、

 

お焼香は、ご葬家の宗派に則った作法で行うのが基本とされていますが、自分自身の宗派作法でおこなっても良いとされています。

***同じ宗派でも、地域や宗教者の方によりちがう場合もあります。以下は、あくまでも基本の作法です。悪しからず***

関東の場合、人数が多い(時間が限られている)場合など「おひとり、1回のご焼香でお願いします。」とご案内される場合が多いようです。

 

各宗派の基本の作法は以下のとおりです。

浄土宗 1回~3回 軽く額にいただきます

浄土真宗(西) 1回 額にいただきません

浄土真宗(東) 2回 額にいただきません

 

日蓮宗 1回~3回 軽く額にいただきます

日蓮正宗 3回 各3回額にいただきます

 

真言宗 3回 各3回額にいただきます

天台宗 1回か3回 額にいただきません

臨済宗 1回 額にいただきません

曹洞宗 2回 1回目のみ額にいただきます(2度目はやりません)

 

ちなみに、

お焼香は、右手の親指、人差し指、中指の3本で行うのが正式です。

これは、インドではこの3本の指以外の右手の薬指、小指と左手は不浄なものとされることに由来しているそうです。

 

これをご参考にご自身の宗教宗派などを確認して、宗派の作法をしっかり身につけるのも

心のこもったお弔いをするために役立つと思います。

 

より良い終活と葬儀のアドバイザー
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